
インスパイアー系である「すえひろ」の設立が1986年とのことですので、確実にそれより前、80年代初頭のことと思いますが、名古屋の劇場に出演された役者さん達が、名古屋や東京のテレビ番組で「差し入れで頂いた名古屋の天むすはおいしいねー」と語る場面を、高頻度で見ることがありました。
その時点では、天むすが名古屋名物とは認知されてはいなかったと記憶していますので、役者さん達によって名古屋のおいしいものとして紹介された天むすが、後になって主に東京発信で名古屋名物として定着したものと思われます。
現在、名古屋に何軒か天むす有名店がありますが、その当時差し入れとして利用されていたのが確か大須の「千寿」のもので、私もここのものしか食べたことはありません。
この「千寿」は三重県の津が発祥なので、天むすも「名古屋名物ではないのでは?」と疑問を持つ人がまれにいますが、津の名物として存在していたわけではなく、暖簾分けされた大須の(名古屋)本店でこれらの経緯がありましたので、名古屋名物で間違いないところでしょう。

先日、たまたま新宿タカシマヤの地下を歩いていたところ、遠くで「名古屋名物天むすいかがでしょうか」とおねーさんが叫んでいるのが聞こえました。
知らないものなら止めておこうと思って近づいたところ、「地雷也」のものでした。
本社は東区徳川にあり、栄地下街にもイートインのお店を持つ「地雷也」。
名古屋では食べたことはありませんが、ここで出会うのも何かの縁ということで買って食べてみました。
「地雷也」の天むすは、食べなれている「千寿」のものよりワイルドな味がします。主に海老天の違いからくると思いますが、これもおいしいですね。
調べてみると銀座、日本橋、六本木などにも売店があり、「千寿」が食べられない東京の名古屋な皆様には、当地の「地雷也」展開はうれしい誤算でしょう。
両方のお店が並んでいれば、私は「千寿」のものを買いますが、「地雷也」もあなどれないことがわかり、収穫があった一日になりました。
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