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“京都”きしめん「更科本店」京都新京極~10周年企画~

2016.02.10(06:00)
きしめん 更科本店 京都 新京極

現在、名古屋市内で営業するもっとも古いきしめん店(麺類食堂)は、知っている限り中区橘「一八本店」で創業は明治23(1890)年。

きし麺が季節商品になっている東区赤塚「森田屋」でも明治21(1888)年。

コチラ京都・新京極「更科本店」の創業は、明治7(1874)年です。



名古屋の場合、先の大戦末期の空襲で、中心部は灰燼に帰しており、多く存在したであろう麺類店がこの時点で相当数消滅しています。(『大名古屋便覧』と“現在”による筆者推定)

例えば、香露うどんで有名な美濃・多治見「信濃屋」も、当時営業していた名古屋市中心部で3度焼け出され、多治見へ疎開しました。

また、たとえ関係者が無事であったとしても、戦後の名古屋市は大陸帰りの田淵技監が強力な都市計画を実行しましたので、通沿いのお店を中心に立ち退きを余儀なくされているはずです。

そして、当時別の場所・方法で営業再開された麺類店があったとしても、その世代が現役でいらっしゃったのは、すでに歴史の彼方になっています。

<筆者は訪れたことがありませんが、尾張・清須に江戸時代創業のお店が現存する模様です。>



京都・新京極「更科本店」。

明治7(1874)年に尾張ご出身の初代が創業。(と伝わる)

明治11(1878)年の地図に<尾陽製麺類更科本店>と記載がある。

個人的には、初代が京都へいらっしゃる前、尾張のどこで何をやられていたのかに興味があったのですが、おそらく不明と思われ尋ねることはしていません。

明治7年創業 更科本店 京都 きしめん 新京極

新京極通のお店前に到着。

前回訪れた時お店は臨時休業で、出直しの今回は営業されていてほっとします。

入店し席に着き、モチロンきしめんを注文ししばらく待ちます。

店員のお姉さま方の接客がお上手で、惚れ惚れするうちにきしめんが到着。

それではということで、京都のきしめん頂きます。

まず麺です。

きし麺の幅は筆者が言う東京型であまり幅があるものではありませんが、キチンと平べったく、きし麺らしいきし麺です。

次にお汁。

色は私の名古屋分類では赤つゆになりますが、味は白つゆの味に似ています。

白つゆの味と言っても塩を感じるものではなく、深みがあるものです。

主に醤油の違いからくるものと思いますが、名古屋出身者としては京都らしい上品な味と言えるでしょう。

また、具というかかやくは、九条ネギ・揚げに花かつを。

ネギの部分が名古屋ではほうれん草(又は青菜)ですが、油揚げは、豆腐どころ京都らしく厚みがある特徴的な揚げで微妙な甘みもあり、京都のきしめん食べたぞという満足感が広がります。

きしめんの揚げというのは、語源を雉麺説に求める場合“キジ肉”の代用が油揚げなので、揚げがないきしめんはきしめんと呼べないことになり、お店が揚げに力を入れられること正統です。

「更科本店」のきしめん、最後の一滴まで美味しく頂きました。

京都市役所2015.09
=京都市役所

東京でもきしめんは一般的に関西風のお汁で提供され、コチラ「更科本店」のお汁も“関西”なのですが、名古屋の赤つゆ・白つゆというのはそのどちらでもありません。

かつて、筆者も指摘し、最近では『日経』の“食の方言”で有名な編集委員さんもあるところで書かれていましたが、名古屋周辺には関東・関西とは全く別のお汁が存在しているのです。

このことを理解せず、調べもせず、認めもせず、謝りもせず、東京・大阪のメディアが名古屋のきしめん汁を扱い、結果的には恥ずかしい状態に…。



京都・新京極で142年。

「更科本店」に、今さら名古屋流のお汁を出すべきだなんてそんなこと言うつもり、私全くございません。

お店の大将はモチロン違いをご存知だと思うし、そんな必要はないだろうし、そもそもお客は京都の皆様なのだから。

筆者としましても、今後京都を訪れた時は140年前枝分かれた親戚を訪ねるつもりで、新京極「更科本店」の京都のきしめん、頂いていく所存でいます。

ひらり つるり ぺろり きしめん新京極更科
新京極御用極製棊子麵處更科本店


<東京で名古屋めし!10周年企画>~気になる界隈あれこれ~

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